活動報告

2023年4月-2024年3月


[令和5年度第2回 関東信越地区会長連絡会議 ]

 

日時:令和638()

場所:寛永寺

 

東京仏青主催関東信越地区会議連絡会議が東叡山寛永寺様大書院にて開催されました。

会議に先立ちまして、本年元日に発生致しました、能登半島地震物故者へ黙祷が捧げられました。

本会議は天台仏教青年連盟並びに9教区の仏青会長、事務局長が集まり総勢21名の参加にて実施されました。

 

来賓として杉谷義恭天台仏教青年連盟代表にご臨席頂き、代表より信越仏青様へ全国結集の御礼、埼玉仏青様へチャリティーフットサル大会の御礼、関東信越地区の仏青への激励のご挨拶を頂きました。

 

議事としましては、各教区の仏青から令和5年度下半期の事業報告、並びに令和6年度の活動計画の報告。

また、各仏青からの議題に対して報告連絡事項があり、全ての議案に対して滞る事無く本会議は終了致しました。

 

最後に会議の開催にあたりましてご尽力頂きました、杉谷連盟代表様、東京仏青の皆様には誠にありがとうございました。

 


【天台仏教青年連盟主催令和5年度第3回オンライン研修会】

日時:令和6年2月27日

場所:web

 

天台仏教青年連盟主催による第3回オンライン研修会が開催されました。約50名の仏青会員が参加し、研修会のはじめには元日におきました能登半島地震物故者へ黙祷が捧げられました。

 

研修講題を「極楽とは何か~イメージからとらえなおす極楽の深層」とし、講師に善光寺浄土宗一山 白蓮坊住職 若麻績敏隆師をお迎えして講義をしていただきました。

 

 

 

講題の通り、極楽の定義とは何ぞやというところから講演が始まりました。

 

 

私たち僧侶は葬儀や法事の説法の中でよく極楽のお話をしたり、問われたりします。経典や当麻曼荼羅に現わされている極楽の世界や教義を話しているだけの人も少なくはないでしょう。その中で「極楽=楽園=ふるさと」をひとつのキーワードとした講義内容で、今一度極楽とはいったいどのような世界であるのかということを、とらえなおすことができた研修会となりました。


【天台仏教青年連盟主催令和5年度第2回オンライン研修会】

日時:令和5年12月6日

場所:web

令和5年12月6日、天台仏教青年連盟主催による令和5年度第二回オンライン研修会が50名を超える仏青会員に行われました。研修題名は「葬儀の構成について〜無常導師作法の解説〜」、群馬天台青年会会長である延命寺住職藤田祐隼師を講師に、今回は初の現役仏青会員を講師に迎えての開催となります。

群馬仏青は昨年度、仏青活動の一環として群馬教区を主体にした天台宗の葬儀構成を纏めた書籍を刊行しており、天台仏青連盟を通じて全国の仏青会員に販売の案内を行っていました。今回はその書籍に基づく天台宗の葬儀の構成解説となりました。

会員に寄っては学生や社会人からすぐ宗門を叩いた方もおり、その後の自坊での活動において葬儀は欠かす事が出来ませんが、昨今の時世もあり所々で従来の構成を変更する事が往々としてあります。その際の判断は自身で行うため、事の是非が後にならないとわからない場面です。またそもそも葬儀の構成は自坊・部内・教区・宗門などで細かな違いが多々あり、どの部分が変更可または不可なのかの判断は大変難しいものです。今回の講義ではあまり機会がない方でもそういった葬儀の場面にて一つの判断材料にして欲しいという形で纏められました。

普段は特別な講師の方を迎えて行われたオンライン研修会ですが、今回は日頃の仏青活動が研修会へと繋がりました。今後もこの様な活動が続けられる一助となる様、オンライン研修会も継続開催される予定です。


天台宗ハワイ別院住職晋山奉告並びに開創五十周年記念慶讃法要

 

日時:令和5年11月25日

場所:天台宗ハワイ別院

 

現地時間11月25日13時より

天台宗ハワイ別院(米国ハワイ州ホノルル市)において、

天台宗ハワイ別院住職晋山奉告並びに開創五十周年記念慶讃法要が厳修されました。

 

記念法要は天台座主猊下の代理として、

海外伝道事業団会長

妙法院門跡門主 杉谷義純大僧正を

御導師とし、執り行われました。

 

海外伝道事業団事務局と天台仏教青年連盟は

11月24日ハワイ別院に到着し、掃除、記念品準備、法要準備を行い

後日、天台仏教青年連盟10名は記念法要に出仕しました。

 

式典では

開教以来ハワイにて布教活動に尽力された

初代住職の荒了寛大僧正、

二代住職の荒了周法尼夫妻

の遺徳を讃える顕彰碑の除幕、

この度新設された「荒了寛記念館」

のテープカットがなされました。

この記念館は、ご夫妻が実際に生活されていた庫裏を改装したもので、法衣や勲章などが展示されています。

 

国内外から約130人が参列し、

海外伝道事業団会長

妙法院門跡門主 杉谷義純大僧正は

「これからの50年も天台の法灯が護持し続けられるであろうと確信している」と激励されました。


[令和5年度 天台宗仏教青年中央研修会] 

日時:令和5年11月20日~21日

場所:比叡山延暦寺会館大ホール

 

令和5年11月20~21日比叡山延暦寺会館大ホールに於いて、令和5年度天台宗仏教青年中央研修会が全国各教区から34名の仏教青年会員参加のもと、開講致しました。

 

一日目

講義①

延暦寺副執行 中島隆乗 教化部長様より

『伝教大師のみ教えとこれからの天台僧のあり方』

講義②

天台宗参務 柴田真成 社会部長様より

『天台仏教青年僧としての生き方、心構えはどうあるべきか―宗祖伝教大師、法華経などのみ教えに学ぶ―』

と2つの講義を受講後、参加者による意見交換会を行い、各地域での寺院の現状を各々報告し、実際に実施されている活動等を伝えあい、盛況の中一日目が終了しました。

 

二日目

天台宗災害補償制度加入促進員 新庄耕平様より

『天台宗災害補償制度』についての案内

講義③

延暦寺参拝部 小林福一様より

『比叡山延暦寺の魅力について』の講義を受講し全行程が終了致しました。

 

最後に、柴田社会部長様より

多くの仲間を作り、より良い天台宗にとのお言葉を頂き、

閉講致しました。

 

今回初めて中央研修会に参加をさせて頂き、改めて比叡山の魅力、伝教大師の教えの大切さを再確認出来、また、多くの仏青会員との交流が出来とても貴重な2日間となりました。


【令和5年度第2回定例代議員会】

 

日時:令和5年11月7日

場所:天台宗務庁会議室

 

令和5年11月7日、本年度第2回定例代議員会が天台宗務庁にて開催されました。

各教区より代議員23名、役員13名、他オブサーバー12名と計48名出席の代議員会と成りました。

 

初めに杉谷義恭連盟代表より「横の繋がりを強くし今後の仏青を想う」とお言葉を頂きました。

次に阿部昌宏宗務総長より「若者達を応援し自身の経験や学びを」とお話し頂きました。

最後に柴田真成社会部長より「様々な方々とのご縁を大切にする事、人権と平和についての教えを」と

お話し頂きました。

 

上記のお三方より挨拶を頂きました後は議長を選出し、前回同様 結集研修・布教広報・救援・情報通信の各委員会の活動や進捗状況の報告がなされ議案審議へと至り、滞りなく進行致しました。

 

また今回初めての試みとして、各仏青の活動を報告する場を設け、それぞれが行ってきた事業や今後の活動等の発表が行われ、活動に際しお世話になった教区への感謝等も述べられました。

 

最後に事務局より伝教大師最澄千二百年魅力交流会のお知らせをし、今回の定例代議員会はつつがなく終了致しました。


【天台仏教青年連盟全国大会 信越結集】

 

 

日時:令和5年10月19日~20日

場所:長野県/ホテルメトロポリタン長野・善光寺

 

令和5年10月19~20日、天台仏教青年連盟全国大会信越結集が新型コロナウイルスが落ち着いてきた中で、4年ぶりに制限がなく開催致しました。令和(イマ)求められる佛の教えのススメ方」をテーマに掲げ、全国から約150名の仏青会員が参集しました。

 

初日はホテルメトロポリタン長野に於いて、漫画家やイラストレーターなどとして幅広くご活躍していらっしゃいます、みうらじゅん先生をお招きして、今回のテーマについての講演がありました。私たちとは違う目線からのアドバイスや、ご自身の経験談をお話しいただき、何かヒントを得られた気がしました。

 

二日目は善光寺大勧進に於いて、善光寺大勧進104世貫主 栢木寛照大僧正を御導師に迎え「世界平和記念法要」を奉修し、その後ご講話を頂戴いたしました。 

 

二日間を通して、仏教の未来と真剣に向き合い、令和(イマ)を生きる人々に仏教をどのように届けていけばよいかを考え、語り合うことができた結集となりました。

 

 

来年度の天台仏教青年連盟全国大会は、茨城教区にて茨城結集が開催される予定です。


令和5年度第1回関東信越地区会議連絡会議

 

日時:令和5年9月13日

場所:千葉県・千葉ペリエホール

 

北総仏青主催関東信越地区会議連絡会議が千葉ペリエホールにて開催されました。

 

本会議は天台仏青連盟並びに9教区の仏青会長と事務局長が集まり総勢28名の参加にて実施されました。

 

中里正敬北総仏青会長の開式の辞にて開会。

来賓として杉谷義恭天台仏青連盟代表にご臨席頂き、杉谷代表よりご挨拶を頂きました。

『仏青同士の横の繋がりと連携を計り、近隣教区仏青との交流や悩み事の相談を行い、全国の仏青も含めて良い活動を実施して頂きたい』と励ましのお言葉を頂戴致しました。

 

議事としましては、各教区の仏青から令和5年度上半期の事業報告、並びに下半期の活動計画の報告。

また、各仏青からの議題に対して多くの意見交換があり、全ての議案に対して滞る事無く決議され本会議は終了致しました。

 

本年4月より新役員体制となりました各仏青会長、事務局長とのお互いの熱を感じ取る事が出来る会議となりました。

最後に会議の開催にあたりましてご尽力頂きました、北総仏青中里会長を初め北総仏青会員の皆様には誠にありがとうございました。


                 令和5年度 東北三仏青総会

 

日時:令和5年7月19日

場所:山形県・立石寺

令和5年7月19日、山形県山形市の立石寺根本中堂において東北三佛青50周年記念法要が厳修され、終了後に記念祝賀会、翌日東北三佛青総会が開催されました。

 東北三仏青とは陸奥教区・山形教区・福島教区の各仏青会員が県を越えて情報交換・交流活動・自己研鑽により高みを目指せる場として存在し、この度50年の節目を迎えました。

 記念法要には教区宗務所長様・歴代会長・教区会員にご参集頂き、代表して山形宗務所長清原正田師より祝辞を頂戴いたしました。諸先輩が積み上げた50年の歩み・今の仏青会員の活躍を期待するとのお言葉を述べられました。

 記念祝賀会において天台仏教青年連盟杉谷代表より祝辞を頂戴しました。社会の情勢を取り組み、天台宗の教義を理解し自己研鑽して各自が強い意識を持つことで、新たな50年へ向けて前進することになると励ましのお言葉を述べられました。

 50周年事業に参加して50年の歴史を聞く機会と、たくさんの期待と励ましの言葉を掛けて頂ける諸先輩方が居る心強さを改めて知ることが出来ました。次世代に誇れる仏教青年会を築いて行くことを皆でお約束し無事に2日間が終了しました。


第2回天台仏青連盟主催オンライン研修会

 

日時:令和5年6月14日

場所:web

【令和5年度第1回オンライン研修会 ~比叡山宗教サミットの意義と展望~】報告

 

令和5年6月14日、天台仏教青年連盟主催第1回オンライン研修会が開催され、全国の教区から多くの参加がありました。天台仏教青年連盟は仏青活動を通じて仏法の興隆と世界平和の促進に寄与することを本分とすると宣言をしています。その一環として、講師に妙法院門跡御門主杉谷義純師をお迎えし、“比叡山宗教サミットの意義と展望”というテーマのもとお話を賜りました。

先ず阿部宗務総長から、「この研修を通じて比叡山宗教サミットを継承し続けて行くことの重要性を認識し、各々の実践活動の糧となるよう期待する」とのお言葉をいただきました。

講師の妙法院門跡御門主杉谷義純師は“比叡山宗教者平和の祈りのつどい”の取り組みに当初から携わってこられた経緯から、比叡山宗教サミットの始まりから未来へ繋げることの必要性をお話し下さいました。

 

・宗教戦争とは宗教が戦っているのではなく、そこで戦っている人間の利害が有利に動くように宗教をバックボーンとしていることが多い。

・戦争を各宗教は認めていない。つまり戦争を起こす我々の生き方に問題があると分析する。

・その上で、宗教者が争いに同調することはせず柔和する方法を考えることから世界平和実現に向け宗教間対話が始まった。

といった宗教サミット始まりの経緯を語られました。

 

「異なる宗派、宗教間の対話及び協力活動の必要性」を強調され、宗教サミットの有用性及び続けていくことの重要性を述べられました。

 

また最後に、日本仏教の母山といわれ続けてきた比叡山だからこそ宗教サミットの会場に選ばれることを天台宗に関係する方々は今一度、謙虚に思いを巡らせてもらいたい。今世界はいろいろな問題に直面し、沢山の情報が一気に押し寄せてくる。その中からひとつだけでも自分を燃やせるものを見つけ邁進してゆく。青年宗教者にそういったことを期待したい、と締められ、青年宗教者としての責務を自覚する研修会となりました。


【仏法興隆花まつり千僧法要-世界の平和 共に祈りを捧げる-】

 

日時:令和5年4月26日

場所:奈良県東大寺

 

4月26日に仏法興隆花まつり千僧法要が奈良県東大寺において厳修されました。

例年開催の本法要は千僧の名の通り仏教各宗派より大勢の青年僧が参集していましたが、コロナ禍中は非常に縮小して継続されました。本年度は若干その規模を戻しています。

生憎と雨の中の開催となりましたが、大勢の修学旅行生や外国人観光客の方が見ていらっしゃる中での法要。表題にある世界の平和とは、まずは例え些細な物であってもその垣根を超えて真摯に祈る事より始まる、そのように感じる事が出来きました。

 

 

仏法興隆花まつり千僧法要は下記の参加団体に寄って行われました。

 

主催:全日本仏教青年会

共催:東大寺、南都二六会

協力:天台仏教青年連盟、金峯山青年僧の会、和宗仏教青年連盟、全真言宗青年連盟、全国浄土宗青年会、融通念佛宗青年会、臨済宗青年僧の会、全国曹洞宗青年会、全国日蓮宗青年会、埼玉県仏教青年会、神奈川県仏教青年会、大阪府佛教青年会、(一社)神戸青年仏教徒会、奈良県曹洞宗青年会


【令和5年度第1回定例代議員会】

 

日時:令和5425

場所:天台宗務庁会議室

 

令和5425日、本年度第1回定例代議員会が天台宗務庁にて対面式での開催となりました。

各教区から代議員24名、旧連盟役員10名、新連盟役員10名、ご来賓として阿部昌宏宗務総長、柴田真成社会部長、谷晃仁世界仏教徒青年連盟副会長、西郊良貴全日本仏教青年会理事長、浅野慈航青少年実行委員長と総勢40名を超える代議員会となりました。

本会議では最初にご来賓の方々より、ご挨拶を賜った後に、令和4年度事業報告、各種会計報告の議決。

また本年度は役員改選となり、新たに杉谷義恭代表がご就任されました。

杉谷義恭代表の新たな決意のご挨拶があり、任期を終えられた角本尚隆前代表の御礼のご挨拶をいただき、無事に役員の改選も議決されました。

新代表と共に選出された新たな役員方のもと、令和5年度事業計画案、会計予算案の審議を行いました。

また、新たに代議員となられた方々が結集研修・布教広報・救援・情報通信の各常任委員会へと選任され各委員会の報告がなされ、議案審議へと進んで行きました。

オンライン会議から対面式での会議となり、顔と顔を合わせることで多くの意見交換が行われ、全ての議事が滞りなく終了致しました。

 

最後に松村宗宣前々連盟代表より、大きな船で大きな目的地へ向かい笑顔あふれる団体を目指して行きましょうとお言葉を頂戴しまして、本会議が終了致しました。


天台宗祖師先徳鑽仰大法会総結願法要

 

日時:令和5年3月16日

場所:比叡山延暦寺

3月16日、比叡山延暦寺において天台宗祖師先鑽仰大法会の総結願法要が厳修されました。

平成24年から11年間にわたる大法会は、慈覚大師一千百五十年御遠忌、恵心僧都一千年御遠忌、伝教大師御生誕一千二百五十年並びに一千二百年大遠忌、相応和尚一千百年御遠忌として様々な事業が執り行われましたが、今法要はその結びとなります。

当日は第258世大樹孝啓天台座主猊下を筆頭に、天台宗各団体から代表して約200名の僧侶が参集しました。午前は根本中堂にて、座主猊下を大導師として結願奉告四箇法要が厳修されました。その様子はリンクからご覧になれます。

結願奉告四箇法要の様子

午後は比叡山を構成する三区域(東塔・西塔・横川)へ、天台宗宗議会、並びに布教師会、仏青連盟の三組織が各塔本堂にて法華経の読経と世界平和祈願を同時刻に一斉奉修致しました。

今結願は終わりではありません。伝教大師様の御教えを胸に、未来への旅立ちを誓ったのです。

天台宗仏教青年連盟は50年前の伝教大師御遠忌を機に組織されました。そのバトンを50年後に執り行われるはずの大法会へと、微力ながら引き継いで行ければ何よりの幸いに思います。


第2回天台仏青連盟主催オンライン研修会

 

日時:令和5年2月15日

場所:web

令和5年2月15日、天台仏青連盟主催のオンライン研修会が開催されました。滋賀県甲賀市の仁生会甲南病院で理事長をされている古倉みのり先生に講義して頂きました。

甲南病院では、平成26年から定期的に比叡山延暦寺一山内住職による院内法話会が開催されています。そして令和3年度からは「一隅を照らす」の言葉を医療法人社団の理念として制定したそうです。そのような御縁もあり、小倉先生には天台宗「一隅を照らす運動」の理事をお務めいただいています。

講義の中で古倉先生は、法衣を纏ったお坊さんが病院の中に入り患者さんと交流する様子を見て、医療者と宗教者が共に人を癒すことの重要性について確信を得たと述べていました。それと同時に、医療者には出来ない、宗教者だからこそできる事がたくさんあるので、若いお坊さんの力に大きな期待を寄せていますと言ってくださいました。

医療の現場で命と向き合っている方の言葉は大変重く、人の尊厳について再考する機会となりました。医師の対TBあから僧侶のあるべき姿や課題を示してくださった講義でした。


天台仏教青年中央研修会 

祖師先徳大法会 天台仏教青年連盟特別記念報恩法要

 

日時:令和4年12月5日-6日

場所:比叡山延暦寺

令和4年12月5日、比叡山延暦寺に於いて、各教区からの69名の仏教青年会員が集い、『天台仏教青年中央研修会』が開催されました。普段なら年に一度行われる研修ですが、コロナ禍により3年ぶりの開催となります。

始めの移動研修では東塔の椿堂、並びに浄土院を参拝しました。椿堂は聖徳太子様が登叡した折に、その地に刺した椿の枝がやがて芽を出し、大きく育ったのを縁起とするお堂です。本年は聖徳太子様の一千四百年御遠忌に当たる為、御本尊の千住観世音菩薩坐像が特別公開されておりました。浄土院では、滅多に入堂出来ない拝殿の中へと侍真様自らご案内頂き、昨年仏教青年連盟が修繕・奉納した伝教大師様への仏膳と堂内の灯篭を拝見致しました。

参拝の後は『宗祖伝教大師のお教えを現代社会にどう生かすか』という演題で、天台宗参務社会部長の柴田真成師からご講義頂きました。講義の中で、今もなお部落差別・ハンセン病差別・子供への虐待などの人権侵害があることをご提示頂きました。私たち僧侶は伝教大師最澄様が遺された御教え、すなわち『ご遺戒』での後進者への思いやりの心、そして『山家学生式』での仏になりうる全ての人々を尊ぶ感謝の心。これらの精神であらゆる人権侵害に立ち向かう、最長様がお示し下さった道標を柴田師からご教授頂きました。

よく6日には東塔大講堂に於いて、『祖師先徳大法会 伝教大師一千二百年大遠忌 天台仏教青年連盟特別記念報恩法要』が厳修されました。平成24年から始まり、来年で結願となる祖師先徳大法会の一環として、全教区仏青代表者が集う報恩法要は、コロナ禍に苛まれた2年の延期を経ての悲願でした。前夜はリハーサルを行い、当日遂行された法要は、ご来賓の延暦寺執行、水尾寂芳師が述べられた「コロナ禍により断絶されつつあった伝法の大切さ」を実感させて頂きました。

また、「50年後、次の伝教大師一千二百五十年大遠忌は今ここに集った青年僧が繋いでゆく」という、天台宗宗務総長、阿部昌宏師のお言葉に奮起し、二日間に渡る諸行事は滞りなく幕を閉じました。


小型重機資格取得講習会

 

日時:令和4年11月16日

場所:長野県小布施町 日本笑顔プロジェクト本部

令和4年11月16日、天台仏教青年連盟主催の小型重機資格取得講習会が開催されました。

近年頻発する大規模災害に対して、銃器を使用したボランティア活動の需要が高まっています。そのために、日本笑顔プロジェクト様にご協力いただき、災害復興ボランティアで主に用いられる小型重機の知識と技術を得て資格を取得するという趣旨でこの講習会を企画しました。

長野県小布施町の日本笑顔プロジェクト本部でもあるnuovo小布施において、仏青会員7名と天台宗防災士協議会から3名が参加しました。

少し寒い日でしたが、実際に重機に乗り、採掘・整地・移動という動きを練習しました。練習の合間にはバギーやホイールローダーの試乗もして、災害時に活躍する様々な乗り物を体験しました。

一日の講習会を終えて参加者は全員資格を取得し、最後にライセンスを受け取りました。まだ資格を取っただけでは災害の現場ですぐに活躍するというわけではありませんが、その第一歩に立ったということで、今後も練習を積み、いざという時に活躍できる体制を構築していきたいと考えています。ご参加の皆様お疲れ様でした。日本笑顔プロジェクト様の皆様もありがとうございました。

この講習会は再度開催しようと考えていますので、その際はまたよろしくお願いします。


令和4年度第2回定例代議員会

 

日時:令和4年10月25日

場所:京都タワーホテル

10月25日、ガーデンシティ京都タワーホテルにて令和4年度第2回定例代議員会と各常任委員会が開催されました。3年半ぶりの対面開催となった4月の第1回定例代議員会に続き、直接向かい合っての会議を行う事ができました。

各教区から代議員22名、連盟役員11名が参集し、ご来賓として柴田真成社会部長、松岡順海課長、青少年実行委員会の浅野慈航委員長、祖師先徳鑽仰大法会の4名の特別委員の方々にご列席を賜り、総勢38名での会合となりました。

角本代表の挨拶では、この2年はコロナ禍の中で連盟活動にあたって難しいこともありましたが、残り半年の活動をみんなで力を合わせて最後まで邁進していきたいという強い決意を冒頭にいただき、会議がスタートしました。

事務的になりがちな令和3年のオンライン会議から今年になって対面での会議に戻ったことで、昨年改選された代議員の緊張も徐々に和らぎ、議題に関することから議題外のことまでこれまでの会議以上に今後の連盟についての活発な意見を交わす事ができました。

本年は祖師先徳鑽迎大法会が最終年となります。柴田社会部長のご挨拶にあったように、コロナ禍で人との距離感が変化する中で連盟として変わらなければいけないものや、伝教大師の御教えなどのように変える事なく継承していくべきものを改めて考える良い機会となっています。この会合が天台宗の将来を担う若者たちの絆を創る良き場となり、連盟の新たな未来に発展していくことを祈っております。


東北三仏青総会

 

日時:令和4年10月18日

場所:宮城県・フォレスト仙台

令和4年10月18日、宮城県仙台市にあるフォレスト仙台を会場に「令和4年度東北三仏青総会」が開催されました。新型コロナウイルスの影響により近年はオンラインでの総会が続く中、今年は感染症の対策を講じながら令和元年7月に福島で行われた総会以来3年ぶりの対面による会議となり、東北各地から21名の仏青会員・役員・来賓の方々が参集しました。

3年ぶりの対面による総会となるまでの間に、社会ではいろいろな問題や災害、事件などが起こりました。このようなことを踏まえ、陸奥教区・山形教区・福島教区の各会長の挨拶や来賓の方々の祝辞では、久しぶりの対面開催へのよろこびとともにこれまで東北三仏青が気づきあげてきたつながりや絆というものがより一層大切になるとの言葉を多く頂きました。

また、今回の総会に合わせて、来年7月に開催を予定している「東北三仏青50周年記念行事」に関する実行委員会の会議も行いました。これまで東北三仏青が歩んできた歴史やつながりを祝した記念法要や祝賀会などの事業に関する企画・打ち合わせをさせて頂きました。

さまざまな事柄が起きている現代において、東北の三仏青教区がこれまで以上に交流を通してしっかりと結びつくことの重要性を再確認することのできた有意義な総会となりました。


天台仏教青年連盟全国大会東海結集

 

日時:令和4年10月7日

場所:愛知県・日泰寺

令和4年10月7日、愛知県名古屋市にある覚王山日泰寺にて、天台仏教青年連盟全国大会東海結集が開催されました。「伝燈イノベーション〜新時代への鍵」をテーマに掲げ、全国から90名を超える仏青会員が参集しました。

会場の覚王山日泰寺は、タイ国から贈られたお釈迦様のご真骨が護持されている日本唯一の寺院です。雨天の為、奉安塔御宝前での法要は叶いませんでしたが、まずは本堂にて釈尊報恩法要を厳修し、お釈迦様の御前にて、現代を生きる青年層として燈灯を伝えていく誓願を立てました。

午後には、日泰寺代表役員をお勤めの村上圓竜師より、日泰寺の創建から現代に至るまでの歴史について講話をいただきました。その後、奈良国立博物館名誉館員の西山厚先生をお迎えし、「仏教はやさしい」という演題で記念講演をしていただきました。

真の仏舎利を前にしますと、遥か昔に起こったお釈迦様の教えが確かに現代へと繋がっていることを意識させられます。燈灯を伝えるとは教えを伝えることです。古いものをそのまま伝承するだけでなく、革新を続けながら正しく後世に伝えてゆかなくてはなりません。現代を生きる僧侶にとってのまさに「新時代への鍵」を再確認できた有意義な結集となりました。

来年度の天台仏教青年連盟全国大会は、信越教区にて信越結集が開催される予定です。


天台仏教青年連盟特別事業 浄土院清掃奉仕作業

 

日時:令和4年5月18日

場所:比叡山延暦寺浄土院

令和4年5月18日、比叡山浄土院周辺にて、清掃奉仕作業を行いました。これは祖師先徳鑽仰大法会の特別事業の一つとして企画されたもので、天台仏青連盟の委員と本山仏青会員がこの清掃作業に参加しました。

晴天にも恵まれたこの日、まずは御廟前で法楽の後、侍真である渡辺光臣師にご挨拶をして、清掃作業を始めました。5月の比叡山は新緑が伸び、杉の枯れ葉が落ちる時期です。浄土院の境内や参道は日頃から徹底した掃除が行われているので、主に参道両脇の谷斜面の清掃を行いました。

伝教大師のご命日である6月4日には、浄土院にて長講会の法要が行われます。長講会を迎える前に、伝教大師へのご奉仕として参道整備の一助を担う事ができ、貴重な経験となりました。


仏法興隆花まつり千僧法要-慈悲の行動 世界の平和の祈り-

 

日時:令和4年4月26日

場所:東大寺 奈良

4月26日に新型コロナウイルス感染対策のため、出仕者を限定して、千僧法要が奈良東大寺において厳修されました。

本法要は昭和63年より開催されるようになり本年で34年目を迎え、各宗派の垣根を越えて青年僧が一同に集い、新型コロナウイルスの終息と世界の安寧のために祈りを捧げました。

 

主催:全日本仏教青年会

共催:東大寺、南都二六会

協力:天台仏教青年連盟、金峯山青年僧の会、和宗仏教青年連盟、全真言宗青年連盟、全国浄土宗青年会、融通念佛宗青年会、臨済宗青年僧の会、全国曹洞宗青年会、全国日蓮宗青年会、埼玉県仏教青年会、神奈川県仏教青年会、大阪府佛教青年会、(一社)神戸青年仏教徒会、奈良県曹洞宗青年会


令和4年度第1回定例代議員会

 

日時:令和4年4月25日

場所:天台宗務庁

4月25日、天台宗務庁にて令和4年度第1回定例代議員会が開催されました。膝を突き合わせての開催は1年半ぶり、昨年改選された現代議員たちの初面会となります。各教区から代議員20名、連盟役員11名が参集し、ご来賓として阿部昌宏宗務総長、柴田真成社会部長、全日本仏教青年会の西郊良貴理事長、防災士協議会の井藤圭順会長にご列席を賜り、総勢35名での会合となりました。

事務的になりがちなオンライン会合とは打って変わり、松村顧問が述べた『会える喜び』を体現するが如く活発な協議が行われました。連綿とする会員減少問題やコロナ禍の影響も濃くありますが、各教区で少しずつ、オンラインから抜け出した対面式での動きが増えているように感じました。3時間にも及ぶ協議の末に議案が全て可決され、閉会と相なりました。

本年は祖師先徳鑽仰大法会が最終年となります。阿部宗務総長のご挨拶にあったように、伝教大師の御心である『若者の育成』を改めて考える良い時期です。この会合が天台宗を担う若者たちのより良き場と繋がるよう、祈っております。