令和3年度活動報告


2021年4月~2022年3月


[第3回オンライン研修会(天台仏教青年連盟主催)]

 

令和4年2月21日

web上にて

 

令和4年2月21日、天台仏青連盟主催による第3回オンライン研修会が行われました。講師に信越教区尊勝院住職で天台宗典編纂所研究員柳澤正志師をお招きし、「日本天台浄土教の基本概念」として1時間半の講義に100名弱の仏青会員が集まりました。

一般的に一纏めに言われる浄土思想とその概念ですが、その中で日本天台が持つ特徴と他との違い、僧侶として頻繁に行う事柄に対して改めて説明の難しい表題に対して解りやすく消化し易い内容で短い時間でしたが講義していただきました。

そもそもの「念仏」と呼ばれるものはなにか、日本天台内へ伝わる経緯や現在に至る流れとその思想など多岐にわたる内容は、今後の法務に活かせる青年僧の方も多かったと思います。

 

疫病蔓延の社会情勢により始まったオンライン研修会ですが今回が本年度分の最後となり、今後は情勢に限らず継続した活動となるそうです。


[天台仏教青年連盟創立50周年記念全国大会中央結集・法要の部]

 

令和3年11月11日、比叡山延暦寺西塔峰道伝教大師像前にて「天台仏教青年連盟創立50周年記念全国大会中央結集・法要の部」が開催されました。新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期された中央結集ですが、各教区仏青からの参加者を2名に制限し、全国から集まった仏青会員によって記念法要が厳修されました。

法要に先立って行われた開会式では、天台宗宗務総長阿部昌宏様をはじめ、延暦寺執行水尾寂芳様、妙法院門跡門主杉谷義純様、天台宗参務社会部長柴田真成様、延暦寺副執行教化部長小寺照依様にもご参列いただきました。

50年前に初代の天台仏教青年連盟代表に就かれた杉谷御門主は、祝辞の中で仏青連盟が創設された当時の状況を回顧し、「50年後、100年後の世界に向けて何を成すのか、未来を見据えた仏青の活動に期待したい」と、集まった現在の仏青会員に向けて激励を送ってくださいました。

当日は晴天にも恵まれ、山の紅葉に囲まれた伝教大師像の前では現天台仏教青年連盟代表である角本尚隆師を調声として法華懺法及び伝教大師和讃が唱えられました。1年延期された中央結集ではありましたが、宗祖伝教大師一千二百年大遠忌の年に、報恩謝徳の誠を捧げ社会の安寧を祈る法要を執り行う事ができました。

 

来年度の天台仏教青年連盟全国大会は、東海教区にて東海結集が開催される予定です。


[天台仏教青年連盟創立50周年記念全国大会中央結集・講演の部]

 

令和3年10月26日、「天台仏教青年連盟創立50周年記念全国大会中央結集・講演の部」がオンライン形式で開催されました。

モニター越しではありましたが、全国から100名を超える仏青会員が顔を合わせました。

天台仏教青年連盟は令和2年に創立50周年を迎えました。その節目の年に、全国の仏青会員が本山で一堂に集う中央結集が開催される予定でした。しかしながら新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、中央結集は開催延期が決定しました。それが去年の話です。

あれから1年が経ち、中央結集開催に向けて準備が進められてきましたが、日本全国の感染状況は好転したとは言い難く、例年と同じような形での結集開催は難しいと判断し、新しい形式での中央結集が検討されました。

それらを経て決定したのが、中央結集[講演の部]と[法要の部]の分離開催です。

当日は来賓として阿部昌宏宗務総長様にも御臨席を賜り「困難な時代にこそ青年層の積極的な活動に期待しています」とお言葉をいただきました。

講師としてお招きしたのは、大正大学特任准教授木内堯大先生です。『私たちは伝教大師のお志をいかに伝えるのか』という講題で伝教大師の生涯から天台の教義まで幅広く解説していただき、若い世代に向けて奮起を促して下さいました。

11月11日には「天台仏教青年連盟創立50周年記念全国大会中央結集・法要の部」が比叡山にて行われる予定です。


[令和3年度第2回定例代議員会]

 

令和3年10月7日、非常事態宣言及び蔓延防止措置が今月1日に解除されましたが、前回に引き続き本年度第2回定例代議員会もZoomによるオンライン開催となりました。

 

本会議では最初に阿部昌宏宗務総長より御挨拶を賜った後に、結集研修・布教広報・救援・情報通信のそれぞれの常任委員会の報告がなされ、議案審議へと進んで行きました。

世間と同様にオンライン会議の回数を重ねていることもあり、主催者側・出席者側ともに慣れてきて、全ての議事が滞りなく終了しました。


[第2回連盟主催オンライン研修会]

 

令和3年10月5日、天台仏教青年連盟主催の第2回オンライン研修会が開催されました。

10月12日から11月21日まで、東京国立博物館にて、伝教大師1200年大遠忌記念特別展「最澄と天台宗のすべて」が開催されます。

そこで今回の研修では、比叡山国宝殿の学芸員であり、叡山学院で講師を務めておられる宇代貴文師をお迎えし、博物館で展示される貴重な名宝について解説していただきました。オンライン研修の特色を活かし、墨書や仏像の拡大写真を交えながら、普段はなかなか知ることのできない最新の研究成果についても講じていただきました。

この特別展「最長と天台宗のすべて」は、年が明けた令和4年2月8日から3月21日には九州国立博物館、そして4月12日から5月22日までは京都国立博物館にて開催が予定されています。ぜひこの機会に日本各地で守り伝えられてきた貴重な天台の名宝に触れてみてください。

 

[展示会公式サイト]

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/saicho2021-2022/

 

[東京国立博物館]

https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2096

 


[決議報告・常任委員会]

 

6月11日金曜日に、各教区仏教青年会の代議員による仏青連盟決議報告並びに常任委員会が開催されました。

本来であれば定例代議員会として天台宗務庁で行われる予定の会議でしたが、地域によっては未だ新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言及び蔓延防止等重点そしての実施が続いている状況のため、Web会議形式での開催となりました。

議案が承認されたことにより、任期満了に伴う新たな役員体制が指導しました。第26代連盟代表となった角本尚隆師は「コロナ禍においても青年層として貢献できる活動を模索してゆきたい。ご協力をお願いします。」と抱負を述べました。